あそんで、触って、かきかわる。

もちもち

書く

思い浮かんだことをそのまま打ち込む。

文章を書く様子の見本。きょう、帰り道で小さな花を見つけた。いつも通る道なのに、今まで気づかなかった。少し立ち止まって眺めていると、風が吹いて花が揺れた。家に着いてからも、その色をなんとなく思い出している。

讀み返す

書いた文章を、ゆっくり読み返してみる。

きょう、帰り道で小さな花を見つけた。いつも通る道なのに、今まで気づかなかった。少し立ち止まって眺めていると、風が吹いて花が揺れた。家に着いてからも、その色をなんとなく思い出している。

わすれないで

觸れる

水滴を動かして文字を読む。

やってみよう

プレイ

この作品について

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制作概要

自分とAIの言葉が混ざっていく過程を、
触って確かめるインタラクティブ作品。

作品名
もちもち
制作年
2026年
形式
インタラクティブ・ウェブ作品
体験時間
約3分
対応環境
PC/マウス
制作について

どこまでが自分の言葉なのだろうか

情報系の大学に進んだ友人が、「AIの方が優れたコードをすぐに書き上げる」と悩んでいた。その話を聞き、私は、自分がつくることと、AIがつくることの境目を考えた。

この作品では、その問いを「言葉」に絞った。自分で選んだ言い回しが少しずつ別の表現になったとき、どこまでを自分の言葉だと感じるのだろう。

読み返すための操作が言葉を書き換える

水滴は、ぼやけた文章を読むためのレンズである。同時に、触れるたびに言葉を書き換えるきっかけにもなる。

自分の文章を確かめようとする行為と、元の言葉から離れていく変化を、一つの操作に重ねた。

読める範囲が広がるほど元の言葉は減っていく

水滴は、言葉が書き換わるたびに大きくなる。読みやすくなったという手応えと、元の言葉が減っていく変化を、同じ成長で示した。

水というモチーフには、AIを支える設備の水消費について調べたことも重ねている。画面上で育つ水滴は、言葉の書き換えに伴う変化の象徴である。

書き換えの跡を文字の形に残す

言い換えた言葉は、元の言葉と同じ幅に収めた。文字数が変わると、横に伸びたり縮んだりする。

行の位置が大きく動かない一方で、読んだときには形の違いが引っかかる。変化を完全に隠さず、見つけられる跡として残した。

もう一度触れたくなる音

触れた反応を、揺れる形と音で返した。同じ音の繰り返しでは単調に感じたため、8種類のピアノの和音を用意した。

響きには少しずつ違いをつけながら、明るい・暗いという印象が強く切り替わらない組み合わせを選んだ。触り続ける気持ちよさが、言葉の変化を進めていく。

読めると触れたいを両立させる

水滴の表現に最も時間をかけた。Appleの「Liquid Glass」にみられる液体的なUI表現を再現・検証したオープンソースの実装を参考に、影、縁の光、文字の曲がり方を段階的に確かめた。

立体感を強めるだけでは、水滴の下の文字が読みづらくなる。中央は読みやすく、縁には厚みが感じられるよう、見比べながら調整した。

参考資料
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